スウィンギング・ロンドン 50's- 60's 展

 
長崎美術館でのチケットです

郡山市立美術館2010年05月22日(土)~2010年07月04日(日) ―ビートルズたちが輝いていた時代―
Jimmyの微笑みさん   

郡山美術館で 開催中の 「 スウィンギン・ロンドン 50's-60's 」 Jimmy SAKURAI さんの 狂熱のクリニック ☆
行ってまいりました! 観てまいりました! Jimmy のギター, ステージ衣装, ( きゃあ♪ )桜井さんによる、興味深くて、楽しい(^^)  奏法レクチャー& イギリスのお話 などなど
もちろん、カッコイイ! ギター・プレイも ( きゃあ☆ )
イベントに参加された皆さま、福島の Jimmy ・ ZEP ファンの皆さまもアツいですね(^_-)-☆

郡山美術館の 佐藤さん はじめ、スタッフの皆さま、 素晴しいエキシビジョン ありがとうございました。桜井さん、 お疲れ様でした & ありがとうございました。 東北でも大人気! 楽しいイベントでした♪
さて、まずは、「 スウィンギン・ロンドン 」 展
エレキ・ギターや衣装が展示されるのは、世界初というJimmy 関係の展示から

★ 展示されていた、Jimmy 所有のエレキ・ギターは 4本
☆ VOX Phantom XII ( ファントム 12弦ギター )
【 展示ギター画像 】 → http://www.fct.co.jp/announce/diary/shimoda/20100526福島中央テレビ アナウンス室 日記 ( 下田さん )〔 参考 〕 ACILLES LAST STANDhttp://www.led-zeppelin.org/reference/gear/index.php?m=jimmy-yardbirds

☆ ダンエレクトロ 3011 ( Jimmyは、ダンエレを複数本所有しており、その中の1本。 1ピックアップで、ブリッジは木製です。 )
【 展示ギター画像 】 → http://www.minpo.jp/pub/topics/hotnews/2010/05/post_504.html ・・・福島民報
ボディの裏面には、ベルトバックルが あたって 出来たものでしょうか? 傷が。

・ 残りの2本は、ZEPリアルタイムでのライヴ・ギアではなく、 “ シグネイチャー・モデル ” でしたが、間違いなく、 “ Jimmyが 所有している ” ギター。
【 展示ギター画像 】 → http://www.kahoku.co.jp/news/2010/06/20100605t65005.htm ・・・河北新報

ギターの展示されているところには、ZEP レコード・ジャケットも。 ZEP 1st の ジャケには、Jimmy のサイン入り。

☆ ギブソンから発売された、レスポール・スタンダード 1959 Jimmy Page No.1ギター の シグネイチャー, そのプロトタイプだそうです。  
☆ Wネック ( EDS-1275 ) こちらも、実物と そっくりに作られている クローンモデルだそうです。
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* これは、Jimmy の所有物ではないのですが、河北新報の写真で、黒レザージャケットの さらに左隣には、Harmony のギターも。Jimmy 所有のものより、年代が後のものらしく、ヘッドの “ Harmony ” の ロゴは違うものですが。

★ ステージ衣装が7点 展示とのことでしたが、
☆ Yard Birds 時代の、バッジをいっぱい付けたジャケット。http://digilander.libero.it/zeppelin_elly/j290.yard.JPG

☆ Yard Birds 時代の、ミリタリーコート。( これを着ている、当時のお写真を よく見かけますよね。)
http://www.led-zeppelin.org/multimedia/photoarchive/tours/1967/images/jp1967xxxx_02.jpg
http://www.led-zeppelin.org/multimedia/photoarchive/jimmy_page/images/jp1966xxxx_03.jpg
☆ 見るからに60年代な雰囲気の、柄入りイエロー系シャツ。
☆ 白いパイピング ( 縁取り ) の施された、ピンクのスーツ上下
http://www.led-zeppelin.org/multimedia/photoarchive/jimmy_page/images/jp19761104_01.jpg
☆白いパイピング・ピンクシャツのインナーに着せるカタチで、薄いピンク系のストライプシャツも展示。
☆ Yard Birds 時代の、フリンジ・コート。( 黒地にオリエンタルな花柄〔牡丹?〕)http://www.led-zeppelin.org/multimedia/photoarchive/tours/1967/images/jp1967xxxx_03.jpg
☆ ピンクのベルベットスーツ上下http://www.led-zeppelin.org/multimedia/photoarchive/tours/1969/images/lz19690818_01.jpg・・・これはパンツの方
デザインは、ポール・リーブスさん。
☆柄入りピンク ハイネックシャツ ( ベルベットスーツのインナーに着せるカタチで展示されていました。)http://www.city.koriyama.fukushima.jp/bijyutukan/

郡山美術館サイト → スウィンギン・ロンドン 50's-60's → “ 関連行事は、こちら ”→ → “ イベント詳細は、こちら ” というところ をクリック ・・・ パンフレットに、ピンク・ベルベットジャケットと、ハイネックシャツの お写真が載っています。

☆ テレキャスと共に、 ZEP初期 Jimmyといえば! の 黒レザージャケット( ライダーススーツ ),http://www.led-zeppelin.org/multimedia/photoarchive/tours/1969/images/lz19690131_02.jpg
http://www.led-zeppelin.org/multimedia/photoarchive/tours/1969/images/lz19690202_01.jpgZEP・オフィシャル 『 DVD 』,「 Communication Breakdown 」プロモなど でも確認できますね。

★ 1960年当時の イギリスの若者文化を映し出している、
映画 「 欲望 - BLOW UP 」 も、紹介されており、Yard Birds ( Jimmy と Jeff Beckさん ) 登場のシーンが、会場内に設置されたディスプレイに エンドレスで流されていました。
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*これは Jimmy 関連の展示物ではないのですが
展示物には、Jimmy の最初の妻 シャーロット・マーティンさん所有の物もありました。シャーロットさんがデザインされたという靴や、なんと、クラプトンさんから贈られたという プレゼントの数々。
( ・・・うーん。 ちょっと フクザツな気もしてしまいますが。。 )
貝殻飾りの付いた赤いドレスや、 インディアンモカシンのブーツ、ウィッグ・ホルダーなど。
ウィッグ・ホルダーは、ヘアウィッグを掛けておく為の、小さめの頭の形のもので、顔部分には、まるで京劇の化粧みたいに カラフルな お顔が描かれています。
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Jimmy 関係の展示についても、「 Jimmy SAKURAI さん 狂熱のクリニック 」 の中で、さらに興味深い お話を聴かせて頂きました。

★Jimmy SAKURAI さんの 狂熱のクリニック です。
♪ ギター・クリニック 演奏曲 ♪
MR.JIMMYのレコーディング技術が生かされた “ 超贅沢なギタカラ( ギターのカラオケ状態 )” 音源使用。

【前半】  1.Good Times Bad Times    2.Communication Breakdown    3.Immigrant Song    4.Achilles Last Stand    5.Kashmir   
6.When The Levee Breaks   7.Dancing Days
後半】  1.The Ocean    2.The Rover    3.Wearing And Tearing    4.Moby Dick    5.Rock And Roll    6.Stairway To Heaven 
最後に Special ♪      The Rain Song せっかくHarmony のアコースティック・ギターを 持って来ているので。 と、1曲入魂☆

★ 使用機材 ★
・ メドレー演奏、使用ギターはThe Performer搭載LES PAUL CLASSIC 色はElides( Jimmyといえば、変則チューニングの魔術師ですが、レギュラー・チューニングから、オープン・チューニングへ、スイッチひとつでチューニング変更が出来る、After ZEPのJimmy が、新兵器として導入した、紫またはワイン系の色に独特の柄が施された、あのギターです。)
・ Harmony SOVEREIGN ( ハーモニー・ソブレイン )Jimmy が、「 Stairway~ 」 や 「 The Rain Song 」 の レコーディングに使用したのは、まさしくコレ!
※今回は 演奏には使いませんでしたが、50's-60's の 企画展ということで、・ サイケ・ペイント( ドラゴン・ペイント ) テレキャスター
ギター・アンプは、桜井さんが めったに持ち出さないという、
・ Supro THUNDER BOLT (Model S 6420) 
そうです! ZEP 1st レコーディングに使用したという、スープロ。ご本家 Jimmy は、もう少し小型の 「 Supro 1690T Coronado 」 を使用していたそうですが、ほぼ同じ効果が得られる スープロ・アンプだそうです。
・ テルミン ( Sonic Wave )
今回は、曲の演奏での使用ではなく、デモンストレーションのみ。 ECHOPLEX の代用 デジタル・ディレイと、Marshall コンボアンプ の組み合わせで。
・ 足元は、エフェクトボード
VOXワウ, ファズ (Page-1), MXR PHASE 90 , BOSSのコーラス ( CE-2 ), コンプレッサー ,オーヴァードライブ , ロータリー・スピーカー・シュミレーター トレブルブースター ( MR.JIMMY の文字の入った オリジナルらしきもの )・・・等々が、セットされていました。

☆ 桜井さん、ファッション・ノート ☆
・ 適度にカジュアル、爽やかな 初夏の装いです♪トップスは、前面にプリントの入った黒Tシャツ。 裾をインにした着こなしで。その上に、グレー系の控えめな柄の施された 白シャツを羽織ったカジュアルな感じ。ボトムスは、ブルーのジーンズ, スタッズベルト( 飾り付き黒ベルト ), 黒靴。首元には、( Jimmy 衣装のような大きなものではない ) 小ぶりの ターコイズのペンダントをさり気なく☆

【 今日の桜井さん 】
・( テルミンについて、 半径1メートルくらいで反応、レーダーと同じイメージと 説明し )
◆ 「 1家に1台、防犯設備に! ウチ これ使ってます。 」 ( ← また またぁ~。会場大ウケ(^^) )
・( 今回 展示されている、 Jimmy のレスポールは、ギブソンのシグネイチャー( プロトタイプ )で、シリアルナンバーの若いもの。 “ 002 ” だったと聞いて、)
◆ 「 “ 1番 ” 僕が持ってます。  ・・・ウソです。 言ってみたかっただけです。 」
( ↑ もうっ! うそつきっ (^^)   でも、一瞬ホントっぽく聞えちゃう☆ )

開場13:30 にもかかわらず、 なんと! 13:00 には、会場の多目的スタジオから結構な行列。程なく、まっすぐ1列には並びきれなくなり、折り返して また列が!
色々な方がいます。 ZEPファンらしき、大人世代の方,ご夫婦かと思われる 大人世代カップル、子どもさん連れの方も。 若いカップルの姿も多かったです。
ZEP Tシャツや、Yard Birds Tシャツ姿の方も(^^) ( そういえば、イベントスタッフさん で、Coverdale ・ Page Tシャツの方も(^^) 来日公演、観に行かれたのでしょうか? )・・・ 並んでいると、連れのZEPファンの女性に、MR.JIMMYライヴ観戦経験の あるらしき男性が、MR.JIMMYや ライヴについて、あれこれと 話しているのが聞こえてきます。
開場入りしてから、待ち時間30分ほど。 場内に ZEP ・ 1st アルバム が流され、着席したまま、ノリノリの方も。( ←わかります♪ )
入場時に、並べられていた椅子は、ざっと見て 5脚×5列が、3ブロックですから、既に、定員とされていた70名より多いのですが、 さらに入場者は増え、椅子が用意されています。
先着で70名としながらも、参加希望者を断らないのが、素晴しいですね(^^)
ステージ・・・いや、今回はワークショップだから 演壇 かな。 には、既に桜井さんの機材が並べられ、桜井さんが、特別に撮影を許可されたとの事で、( フラッシュ撮影や、ビデオ,録音は不可ですが )エフェクト・ボード など、写メ撮影 されている方多し。
そうこう している間に、「 狂熱のクリニック 」 開始時間 14:00 です。

展示物は、それ以外にも 実に幅広く、来場者の目を楽しませてくれます。
美術館の入り口、企画展 展示室 付近には、イギリスの自動車 「 ミニ 」 のプロトタイプ、スクーターなどが お出迎え。 早速チケットを買って入場すると、壁には、古き佳き レコード・ジャケットが ズラリと飾られています。また、別の壁には、当時の生活用品 布製タペストリーが広げられていたり、「 べスパ 」 などの スクーターも 並び、 かと思えば、別のショウ・ケースには、デザインのアーティスティックな キッチン・ツール。カラフルな ホウロウ製のボウルや、ティーセット・カトラトリーなど、モダンなデザインの椅子が入っているケースもありました。
また、別のケースには、当時のレコード・プレイヤーなど、電化製品も。トランジスタ・ラジオやテレビ, 小型ラジオが幾つも並べられて、メタリックに輝いているケースやら、ギターは、50年代の 初期テレキャスや、ストラト, 59年製 レスポール。60年代のリッケンバッカーや、グレッチのギター, マーシャル・アンプ なども。
ファッション関係では、ビニール製のデイ・ドレス ( レトロなワンピースみたいでカワイイ ) ,60年代 マリー・クワントの デイ・ドレス,  ドレープがたっぷり効いた カウタン風ワンピース など、皮のジャケットや、デニムパンツなど ( 見る人が見れば、ヴィンテージとか分かるのかも? )写真, ポスター, 雑誌 といった、グラフィック・デザイン、ポップ・アートなども、もちろん。
今回は、イベント開催日なので、来場者も特に多かったと思いますが、若い方々も 多く見かけました。カップルや、女の子同士など。 ちょっと出かけられる距離のところで、こんな展示会があったら日曜日の過ごし方としては最適ですね。
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郡山美術館は、郡山の駅を挟んで、市街地とは反対側の 風光明媚な ところに あり、駅からバスに乗り換え、10分ほど。・・・知らない街の、知らないバスに乗って。 降りたバス停からは すぐ、周囲を木々に囲まれた、綺麗な建物です。
帰りは、ゆっくりしてもいられないので、昼ごろ 早めに展示を鑑賞。
企画展だけでなく、2階の常設展も見応えがありました。
私は詳しくないのですが、ロセッティや、バーン=ジョーンズ、ターナー。 国内画家の作品・・・。常設展のために来場されたらしき、ご年配の方々の、学芸員の説明に熱心に耳を傾ける姿も お見かけしました。
企画展チケットでこちらも鑑賞できますから、「 スウィンギン・ロンドン 」 展を 観に行かれた方はぜひ。

狂熱のクリニックは、開場13:30 との事でしたので、ゆっくりと展示を観て回っていたら、なんと! 13:00 には、会場入り口から結構な行列が出来ていました。

イベントが終わると、バスの時間まで、もう それほど 時間もありません。 せっかくなので、美術館併設のカフェ 「 フローラ 」 で、コーヒーを頂く事に。コーヒーは色々と種類がありましたが、どれも一律のお値段。 紅茶にもコダワリがあるようでした。
時間が気になりつつも、ほっと一息ついて、バス停へ、帰りに向います。郡山駅に着いたら、ギリギリ乗れるかどうかの新幹線に、飛び乗るように乗り込んで、・・・あっという間。 ちょっと切ない夕暮れ時です。  でも、Jimmy 満喫 (*^_^*)
“ ああっ! この衣装は、お写真で見たアレだっ!! ” ・・・まずそこに感激。
写真でしか見た事のない,白黒写真では分からなかった、ZEP衣装の質感や、( 年月を経ては いますが )色合い。 柄や デザインも凝っていて、既に ひとつの “ アート ”。
ギターも、ダンエレだけでなく 4本の 展示で、考えてみれば、電車でやって来て、これを観る事が出来ているのが、不思議な感じ でもありました。

★☆ 何より、 “ ひとりの ZEP ・ Jimmyファンである 桜井さん ” が、自らの言葉で、東北のZEPファンはじめ、お集まりの皆さまに お話して下さる。 何だか、嬉しい ひと時でした(^^) ☆★ 
Jimmy SAKURAI さんのギター・クリニック 、もちろんタイトル通りですが、ライヴで Jimmy スイッチの入った、 “ Jimmyな桜井さん ” から、 ZEPや、 古き佳き イギリスの音楽、イギリスという国の風土について、フレンドリーに語る“ 素顔に近い桜井さん” へ、 スイッチが切り替えられていたような気がします。( ・・・スイッチ、トグルスイッチかな。なーんて。)

ギター・ショップでのクリニックとは 違い、 ギターを弾かない方のほうが多いであろう 今回。お話は、ギター奏法だけに留まらず、或いは ZEP・Jimmy に興味の無い方 でも、目の前のギター演奏であるとか、 または、イギリスのお話や、スライドで映し出された風景。 何かを感じることが出来たのでは 無いでしょうか?
ZEP・Jimmy ファンの方には、きっと、このひと時の中で、共有できたものがあったと思います。
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進行役を務めるのは、郡山美術館の佐藤さん、「 皆さま、こんにちは 」 ・・・と、ご挨拶の後、 「 グッド・イ~ブニング!! 」 ( ←心得てますね!(^^) )
ご自身もZEPファンで、MR.JIMMYのライヴも 2度ほど ご覧になった事があるそう。桜井さんの 演奏中もノリノリで 良い感じでした♪ 

【 桜井さんのクリニックは、司会の方も 桜井さんに魅了されてしまう! ( もともとZEPファンでも いらっしゃるのでしょうけれど ) これまでにも、そんな光景を何度も見ました。】
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まずは、ご挨拶代わりに メドレー演奏を披露する桜井さん。スープロのアンプ使用ですから、 「 Good Times~ 」 や 「 Communication~ 」 は、スタジオ・ヴァージョンと 同じという事になりますね♪
地元のZEP・MR.JIMMY ファンの方でしょうか? 熱い声援を飛ばす男性も。
ステージに向って左手に桜井さん、右手に佐藤さん。一旦着席して、スタートは、MR.JIMMY 最近の話題、ランディ・ジョンソンさんの お話、
使用ギターの The Performer搭載 LES PAUL CLASSIC についての 簡単な説明など軽く。
佐藤さんが、質問していく形で進行。
Q: コピーする上で、一番難しい曲は? また、楽しい曲は?
A: 難しいというか、“ 気が抜けないな ” と、思うのは 「 Dazed And Confused 」ライヴ・ヴァージョンは、いくつかの楽章からなる組曲のような、この曲の中でも、途中で自由な展開がある。その中でも、必ず 「 これは 」 という、決まりのフレーズは押さえた上で、ジャズのように 即興のリードに バンドが付いていく。自分はジャズは演奏しないが、きっと近いものがあると思う。
ZEPが、ジャズであり、ロックであり、民族音楽・・・と言われるのは、そういうところではないかと。最もバンドの力量が試される曲ですね。  難しいと共に、“ 楽しい ”とも言える。
また、コピーといっても、ミスまでは真似しない。という事について、 例えば、「 この日は ここでミスしてたから、この後、うん、ミスしなくちゃ 」 ・・・という風だと、演っていても楽しくないですし。  と、仰っていました。

Q: 「 丘のむこうに 」 で、最初はアコースティック・ギターのように聴こえる ギターの音が、途中から、激しい音に変わるが、どのようにしているのか?
A: ギターのヴォーリュームを上げると、歪んだ音に、下げるとクリアな音になる。Jimmy Page の奏法で言えば、このヴォリュームを巧みに使った演奏が多い。ヴォリューム操作にプラスして、歪みの足りない分は、ファズ,オーバードライヴなど、エフェクタで補う。

Q: Jimmy Page のレスポールは、レスポールでありながら、音が違うというが、その辺りについて
A: 60,70年代当時のイギリスのミュージシャンは、例えば、レスポール+マーシャルの ように、同じ組み合わせの機材を使うミュージシャンもいたが、それぞれが、当時の限られた機材( 今ほどエフェクタ類が充実していない ) の中で、工夫を凝らして音作りをしていた。ギタリストの音作りも、絵画と同じといえるのではないか。 ・・・とも。( 以前のギター・クリニックで、Jimmy 初期の奏法について歪ませ過ぎないアンプに、ファズで適度にゲインを補う、ギターのボリューム・トーンを微調整・・・ファズの掛け方も聴き手にあからさまに分かるような掛け方でなく、演奏者が感じる程度に適度に。と、そう仰っていましたね。 )
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話題は、展示についても。
Q: ギタークリニックの前に、桜井さんも 展示をご覧になったとの事で、感想を。と、
A: 絵画や美術品以外の、楽器や生活用品を扱った展示会は、日本では珍しいそうで、東京・上野などでなく、 “ 郡山 ” で、このような展示が観られる事は、素晴しい。Jimmy 衣装などの展示には、ミーハーに楽しまれたという桜井さん。
展示されていた、レコード・ジャケットの話でも、お二人盛り上がり、
・ レコードの時代は、その音楽を聴きながら、ジャケットのアートワークを見て楽しんだ。
・ A面・B面 があったので、「 あの曲はA面 ( またはB面 ) の 何曲目 」 と、覚えられた。今の音楽には、それがなくなった事。 また、それだけでなく、記憶に残っていくような曲が無い・・・とも。
・ レコードの溝を見れば、曲の長さが分かった、なんてお話も。

■ 佐藤さんから、裏話をお聴きすることが出来ました。
◆ Jimmy 衣装の展示に際し、【 日本で一番細いマネキンを用意したが、ウエストが入らなかった! 】( 実は、ピンク・ベルベット スーツの 展示マネキンは、ズボンが片足しか 通してなかったのです。マネキンの白い足先が、ズボンから左足しか覗いておらず、 “ んっ? ” と、思っていましたが、そういうことでしたか。 )
◆ 佐藤さんの元に届いた、 Jimmy の資料、当時のサイズは 【 身長178cm., ウエストは 68cm. 】肩幅がなく、体の厚みもない体型の為、とにかく 細い。 腕や脚は長い。
そのピンク・ジャケットの デザインも手がけた、ポール・リーブスさん。( 17~18歳で店を出せたほどの 腕と人気のあった方だそうで、ビートルズやローリングストーンズといった、ロックミュージシャンの衣装も手がけられたとか。 )展示会の初日に来館されたが、 お話好きの おじさん という感じで、色々お聞きする事が出来たそう。
Jimmy が ZEP初期まで使っていた、Jeff Beck さんから 譲り受けたという テレキャスター、
◆ その サイケ・ペイント ( ドラゴン・ペイント ) は、【 ポール・リーブスさんと Jimmy の二人で描いた 】 そう。これまで、 Jimmy が、ひとりでペイントしたものと思われていましたが、共同作業だったようです。下書きは無く、フリーハンドで描いたとの事。
今回、展示されている ダンエレは、【 3011 】 1ピックアップのものですが、桜井さんによれば、 Jimmy は、当時 それほど高い値段でなかった ダンエレを、数本所有し、
◆ 演奏に使用するギターの他に、部品取り用として 持っていた ダンエレも あるそう。
佐藤さんは、お仕事上の特権として、展示物のギターや衣装などを、実際に手にすることが出来たそうですが、
◆ Jimmy が、Yard Birds 時代に ステージ衣装としていた、もとは古着のミリタリー・コートは、細身の体型に合わせて、仕立て直しがされており、 古着特有の、古着屋さんのような匂いがしたそうです。
◆ 現在、都合により 展示物として出していない、黒いスパンコールシャツは、汗ジミが残っていたとか。
◆ Yard Birds 時代の、バッジがいっぱい付いたジャケットですが、背中の ちょうどストラップが当たるところだけは、斜めにバッジが付いていなかったそうです。( 現在の展示方法では、前面しか見えないため、鏡を使うなど、今後 展示方法の改良を検討中とか。)
◆ レスポール No.1 のシグネイチャーは、持った時に、やはり ものすごく軽かったそうです。テールピースの高さが調整されていたようだったとの事。
イギリスへも、何度も訪れた事のある桜井さん。 
今回は、ロンドンをテーマにした展示会だけに、ご自身が体験された イギリスについて、旅の お写真 ( スライドにて投影 ) と共に、お話して下さいました。
・ 最初の お写真は、緩やかに広がる 濃い色の山と、その上に 雲が低く立ち込めた風景。
桜井さん : 安達太良山ですね。 ( ←ちがーう! )  天気が悪い時の 郡山みたいですが、本当は、ウェールズの ブラック・マウンテン の風景。 ( 余談 : Wikipedia で、安達太良山を調べると、写真が載っていますが、この日、見せていただいた、桜井さんの お写真のブラック・マウンテンと雰囲気が似てます。 )
イギリスの山の風景は、 福島や日本の東北、 また、桜井さんの ご出身の新潟の 風景に似ていると、仰っていました。
・ Jimmy の生家、同じような形の家が並ぶ、集合住宅のお写真。
・ Jimmy 所有の家、タワーハウス。 家の前にバスが止まったりして、観光名所化していたそう。
・ オールド・ミル・ハウスを 裏庭から撮影したお写真。 テムズ川が、庭のすぐ近くを流れている。
・ オリンピック・スタジオ。 ZEPのレコーディングにも使われた。
・ ロイヤル・アルバート・ホール のお写真。
・ 友人でもあり、イギリスを案内してくれた ロジャー・メイヤーさん宅の コンサバトリーで、お茶を頂きながら くつろぐ、桜井さんのお写真。 ( コンサバトリーは、ガラスで囲まれたガーデンルームのことで、イギリスでは、生活空間の中に取り入れられていて、どこの お家にも 必ずあるそうです。ガラス越しに太陽光をたっぷりと取り入れた、屋外と屋内の中間的な空間で、植物に囲まれながら
食事やくつろぎのスペースとして活用さているそう。 )
夕方の3時,4時には、日が落ちて暗くなってしまう、イギリスの人々にとって、太陽の光をたっぷりと取り込むための 工夫が されているのだと、桜井さん。
・ 同じく、ロジャー・メイヤーさん宅の 芝生に寝転んで、お昼寝中を撮られてしまったという、桜井さんの お昼寝 お写真 (^^) ( 広げた本が 顔に掛かっています )
例えば、成功して 大金を手にした ミュージシャンでも、アメリカだったら、きっと ビバリーヒルズ あたりに 家を建てて、派手に暮らすであろう ところを、
田舎に住まいを構えたり、農場を持つという、イギリス人の価値観。
レコーディングの合間にも、ティータイムを取って、音源を聞き返すといった、余裕。そういった余裕が大事で、良い音楽が生み出されていったのではないかと仰っていた 桜井さんでした。( こんなイメージでしょうか? → http://digilander.libero.it/zeppelin_elly/10.JPG
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テルミンの紹介では、ライヴではないので、普通に手を翳して 音を出してみせる桜井さん。そして、実際にテルミンの音を出してみたい人を、来場者から募ります。( ・・・テルミンで 遊んでみたいのも 山々なのですが、ここは、ぜひ地元の方に 体験していただく方が良いだろうと、私は手を上げませんでした。 )女性と、その後 もうひとり位ということで、男性が それぞれ テルミンに手を翳し,新鮮な驚きの ナイス・リアクションを されていました。
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桜井さんによる、メドレー演奏 後半。 
「 Rock And Roll 」 では、ちょこっと ジャンプ☆ も キメたりして (^^)   演奏終了と ともに、「 Jimmy SAKURAI ギター! 」 ・・と、佐藤さん。 ( ← 王子風です。 やるなぁ♪ )

・ その後は、来場者からの質問コーナー。
Q1: 現在、ヴィンテージPAF ( ギターのピックアップ ) から、MR.JIMMY PUに変えられている桜井さん。ヴィンテージPAF を外す きっかけとなった、決定的に違った音とは?
A : センター・ミックス・サウンド。  配線改造なども やりつくしたが、やはり違う。 行き着いたのは、ピックアップ。PAF は僕にとっては、必要ではなかったので、大事に ラップに包んで(^^) しまってあります。

Q2: ライヴ演奏の 年代ごとの違いを、宜しければ ここで実演して下さい。
A :( 実演を交えつつ ) それじゃ、「 胸いっぱいの愛を 」 で。・・・と、実演。 続いて「 Rock And Roll 」も。 ( 質問された方も、納得された表情 )
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最後に、ご本家 Jimmy と同じ、Harmony SOVEREIGN ( ハーモニー・ソブレイン ) を使って、「 The Rain Song 」 の 演奏 ( ご本家 レコーディングの音と同じですね ) を披露。
これにて、クリニック締め括りとなりました。

14:00 から スタートした 公開ワークショップ 「 狂熱のギタークリニック 」 終了は 16:15 予定時間をオーバーしたとのことでしたが、たっぷり 充実の ひと時となりました。


シュリハンダカなZepさん

私も行ってきました、郡山!!
桜井さんのイベントも定員70名のところを、かなりオ-バ-してスタッフの方が急遽イスを増設。150人くらいの人が集ったでしょうか。桜井さんの演奏をはじめ、イギリスの風景、気候など、興味深いものでした。私もイギリスへ行きたくなりました。

一方、展示のほうは、ギタ-の方には垂涎の眼差しを向け、ステ-ジコスチュ-ムに、小さなシミやほころびを見つけた時には、「キャ~!キャ~!」言っているオバサンになっていました。(^^;)
美術館の職員の皆様、桜井さん、有難うございました!(^0^)



きんどーちゃん

6/6は混むと思って私は前日の土曜日に行きました。JIMMY PAGEの本物のダンエレクトロを見て感激しました。1977(昭和52)年の7月下旬、小学6年生の時にZEPPのファンになって以来33年間の思いが頭をよぎりました。その33年間のハイライトは初の海外旅行でもあり、初のZEPP体験であるネブワース・フェスに行ったことです。




埼玉県立近代美術館2010年07月10日(土)~2010年09月12日(土) ~ミニスカート・ロック・ベスパ ─ 狂騒のポップカルチャー~
■展覧会の概要
1950―60年代のイギリス。ファッションや工業製品がティーンエイジャーの手に届くようになると新しい都市文化が誕生します。ビートルズがアイドルとなり、モッズ・ルックやミニスカートの若者が、ベスパやミニに乗って街を駆け抜ける時代。この展覧会では、ファッション、インダストリアル・デザイン、音楽などを通じて、当時のライフスタイルを検証します。
ヤードバーズ、レッド・ツェッペリンのギタリストとして著名なジミー・ペイジ氏から、当時使用していたエレキギターやステージ衣装が出品され、日本初公開となることも本展の大きな見所のひとつです。
*埼玉県県立近代美術館HP、企画展のスウィンギン・ロンドン 50’s―60’sより引用しました。




岡崎市美術博物館2011年01月29日(土)~2011年03月21日(月) ―ビートルズとその時代―
Jimmyの微笑みさん    

郡山市立美術館から スタートした『 スウィンギン・ロンドン 展 』 →http://www.braintrust-art.com/ja/exh/2010/london.html
郡山 → 埼玉県立近代美術館 に 続き、1月29日からは 巡回展の最後に 愛知県 岡崎市の 岡崎市美術博物館 で の展示がスタート!
岡崎市美術博物館 → http://www.city.okazaki.aichi.jp/museum/bihaku/top.html ・・・3/21( 月 ) まで。

★☆ オープニング・スペシャルとして開催された、公開ワークショップ Jimmy SAKURAI さん による、 狂熱のギター・クリニック ~ LED ZEPPELIN のギター奏法の秘密 ~ ★☆
これを観る為に、出掛けて参りました。昨夜の投稿から、すぐに家を出て、恒例の 深夜バス移動。 まずは 一路名古屋へ!!( 相変わらず旅慣れない私 )
名古屋から岡崎、 岡崎市美術博物館 へ! イベントは、先着80名 まで、会場入場とのことで、整理券配布待ちに2時間。
同じくゲストの 郡山市立美術館から、佐藤学芸課長 と、難しく・堅苦しい講義ではなく、笑いも織り交ぜつつの 桜井さんのトークも、ギタークリニックも興味深く。アメリカ LA帰りの 桜井さん☆ やっぱりカッコイイ~~のでした (^_^)
Jimmy Page の ホンモノ お衣装&ギターとも再会♪♪ これも嬉しい!
岡崎市美術博物館は、2階建ての建物で、入り口は2階にあります。 エントランスホールを通り、エスカレーター または、その左脇の階段を使って1階の展示室へ降りますが、整理券配布は、その階段に登っていく形で並ぶ事になっていましたので、外の 吹きさらし でなかっただけでも、ずいぶん助かりました。
受付の方に並び場所をお尋ねしましたら、展示室へは再入場可能ですから、( 整理券待ちの列の ) 様子を時々気にしながら、展示をご覧になると良いですよ。と、アドバイスして下さいましたし、
イベントや 整理券配布について、来場者から同じような質問を度々受けながらも、丁寧に対応されていました。
展示室入り口の職員の方も、大きな荷物は ( コインが戻ってくるリターン式の ) ロッカーがありますよ。と、声を掛けてくださったりと、親切に接して下さいました。
スウィンギン・ロンドン展の初日。 桜井さんの 「 狂熱のクリニック 」 効果もあってか、来場者も上々の盛況です。
整理券配布開始の 2時間前から列が出来始めている事に、来場者皆さま、ちょっと驚きながらも、少しずつ列は伸び、職員の方も人数を何度もチェック。途中で1列では並びきれないとのことで2列になり、配布開始の14:00を前に定員の80名に達しました。
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佐藤学芸課長は、今回の展示にあたり、ディスプレイの お手伝いもされていたそうで、3日前から岡崎入りされていたとの事。郡山、埼玉に続く、3箇所目の今回は、新たな展示物も加わり、ディスプレイも一番観やすい展示となったのでは?と、仰っていましたが、同じ企画展も、郡山と岡崎の2つの会場で鑑賞する機会が出来て新鮮でした。
例えば、Jimmy 関係の展示物も、Yard Birds 時代のバッジがたくさん付いたジャケットが、全面ガラス張りのショウケースに展示されていたので、今回は背中部分のバッジまで見る事が出来ました
身長178cm.に ウエスト68cm.( ← 男子中学生くらいだとか!) という、Jimmy “ 奇跡のプロポーション ” に 合うマネキンも、特別に用意されたのか(?)今回はピンクスーツのパンツも、マネキンに着用された状態でディスプレイされていました。

整理券待ちしていた時に、“ こうした、音楽を しかも ロックを扱った展示は斬新だ ” と、感心して お話されている 来場者の声が聞えて来ましたよ。佐藤学芸課長をはじめ、スウィンギン・ロンドン展 関係者の皆さま(^_-)-☆

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イベントは、前半と終盤に、桜井さんのデモ演奏を挟みつつ、佐藤さん ( ここからは 親しみを込めて こう書かせて頂きますが ) が 聞き手となって、桜井さん が それに答えながら 説明していく形で進行。 
私は、昨年6月の 郡山市立美術館 でのイベント※ も参加させて頂きましたが、佐藤さんの 第一声、ご挨拶の 「 グッド・イ~ブニング!! 」 岡崎の会場に お集まりのZEPファンにも好感触 (^_^)
桜井さんの 後半デモ演奏の後には 「 Jimmy SAKKURAI Guitar!! 」 のひと言も忘れません!( ZEPファン的には、こういう小さなトコも嬉しいものです。 ありがとうございます~。 )
対して(?) 桜井さんは、「 こんにちは! 」 と、日本語でご挨拶 (^.^)いつもの ライヴ・ステージでは、Jimmy に徹している為、基本的に言葉を発しない桜井さんですが、トリビュートに対する想いや、ためになる ギター・クリニック の お話が聴けて嬉しかったです (^_^)  
久しぶりに 佐藤さん&桜井さんのトークを お聴かせ頂きましたよ。
名古屋 ( というか岡崎 )まで行きながら、展示会・イベント以外は、旅というより ハードな“ 移動 ” ではありましたが、いつもと違う、特別な1日となりました♪

★☆ オープニング・スペシャルとして開催された、公開ワークショップJimmy SAKURAI さん による、 狂熱のギター・クリニック ~ LED ZEPPELIN のギター奏法の秘密 ~ ★☆
♪ ギター・クリニック 演奏曲 ♪
MR.JIMMYのレコーディング技術が生かされた “ 超贅沢なギタカラ( ギターのカラオケ状態 )” 音源使用。
【 ステージに登場して すぐ、ご挨拶代わりの☆ 】  
1.Good Times Bad Times    2.Communication Breakdown    3.Immigrant Song   4.Achilles Last Stand    5.Kashmir   6.When The Levee Breaks   7.Dancing Days
【 イベントの終わり近くに、デモ後半演奏♪ 】  
1.The Ocean    2.The Rover    3.Wearing And Tearing    4.Moby Dick   5.Rock And Roll    6.Stairway To Heaven 
♪ 最後に Special ♪      The Rain Song 

・ Harmony のアコースティック・ギターも用意してきてくださった桜井さん。イベント最後を飾る 1曲入魂☆
★ 使用機材 ★
♪ メドレー演奏 使用ギター
The Performer搭載LES PAUL CLASSIC 色はElides( Jimmyといえば、変則チューニングの魔術師ですが、After ZEPのJimmy が、新兵器として導入した、レギュラー・チューニングから、オープン・チューニングへ、スイッチひとつでチューニング変更が出来る、紫またはワイン系の色に独特の柄が施された、あのギターです。)
桜井さんの ギタークリニック・メドレー演奏でも、次々チューニングが変えられるので、大活躍! ( その機能は、実に 388 とおりのチューニングに変換可能なのだとか! )
・ Harmony SOVEREIGN ( ハーモニー・ソブレイン )

♪ギター・アンプは、今回の レコーディング・ヴァージョンを意識したメドレー演奏にもピッタリの
・ Supro THUNDER BOLT (Model S 6420) 
ご本家 Jimmy は、もう少し小型の 「 Supro 1690T Coronado 」 を使用していたそうですが、ほぼ同じ効果が得られる スープロ・アンプだそうです。
・ 足元は、
VOXワウ, ファズ (Page-1), MXR PHASE 90 , BOSSのコーラス ( CE-2 ), コンプレッサー ,オーヴァードライブ , トレブルブースター , エコー( #1 )・・・ などなど、セットされたエフェクトボード。
・ ヴァイオリン bow ・・・弓弾きも実演☆

★ 今日の桜井さん ★
( お集まりの皆さまに ) 「 この中でギタリストの方、ギターを演奏される方はいらっしゃいますか? 」( ギタークリニックだけあって、ぐるっと見回すと 男性中心にかなりの手が挙がる。 )
「 それでは、LED ZEPPELIN が好きな方は? 」 ( こちらも、( こちらはさらに? ) 多くの手が挙がる )
■ 『 ありがとうございます。 ・・・ 僕が ありがとうございます って 言うのも変ですけどね。 』( いえいえ! そう仰る Jimmyな 桜井さんに ありがとうございます~ (^_^)♪ )

■ 『 展示してあったのを 着てきました 』
なんと、「 スウィンギン・ロンドン 展 」 で 展示されていた Jimmy Page 衣装そのまま!
白パイピングの ピンク・スーツで登場☆ インナーには 黒シャツを合わせて、来場者が ついさっき 展示室で見てきたとおり、組み合わせまで ドンズバの いでたちなトコが、またニクい!!
http://www.ledzeppelin.com/sites/ledzeppelin/files/images/jp_1972.jpg
↑これと同じかな?
今回は、Jimmy Page ご本人の、 肩部に キラキラの飾り付きの 黒シャツが 展示されていました。郡山では、都合により展示されなかった 黒シャツがありましたが、そのシャツでしょうか?

★ お衣装 ★
白パイピングの ピンクスーツ上下http://digilander.libero.it/zeppelin_elly/Jcover3.JPG
インナーに黒シャツ ( 桜井さんの黒シャツは、全く同形ではないもの、よく見ると 肩部に飾り付き )ペンダント・トップは見えませんでしたが、アクセサリーは ペンダント , 足元は黒靴。

イベント会場は、リンク先を ご覧頂くと 参考になるかと思いますが、「 セミナールーム[e] 」http://www.city.okazaki.aichi.jp/museum/bihaku/about/facility.html
中に入れるのは、定員の80名までですが、セミナールームを出たところにある 「 ホワイエ[d] 」 のところで、モニターから中の様子を見る事が出来たようです。
・・・ トークの中では、桜井さんが “ 自身の追求する ” トリビュートについても 語られていましたが、
『 人前で演奏する以上は, お金を頂いて ステージで演奏する以上は、( ご本家である Jimmy Page ・ LED ZEPPELIN の ) “ 意志を きちんと伝えるもの ” を 提供しなければ。 という想いで、臨んでいる。 』
そのように仰っていた事に 大きく頷きたくなる思いでした。
これまで 幾つもの ライヴ・ステージを 観せて頂きましたが、MR.JIMMY や 桜井さんの表現しているものは、 “ コピー ” と ひと言で 片付けたくないな。 と、何か もっと情熱的で、観る人を惹きつけるものであると、( そんな大げさなものじゃないよ。 と 仰る方も いらっしゃるかもしれないけれど ) 私は そう感じています。
ギター奏法の解説からも、これまでの長きに渡る、深い探究心と 妥協しない拘りを 垣間見ることができました。
まぁ、これでいい。大体こんな感じかな。 ・・・ くらいでは 気がすまない、だからこそ、終わりのない追求。
Jimmy ・ ZEP のサウンドを 一心に 追い求め続けて来たからこそ、ライヴ・ステージで 魅せて・聴かせて頂いている、桜井さんの Jimmyサウンド や パフォーマンス があるのだと。

桜井さん 登場すぐのデモ演奏 ( 色々な曲を ちょこっとずつ繋いだ メドレー ) の後は、ステージで向き合うように 2脚並べられた椅子に、客席から見て向って左手に桜井さん、右手に佐藤さんが腰掛け、お二方の間、後方には スクリーンが用意され、必要に応じて 画像を映し出せるようになっています。

トーク & ギタークリニック、 スタート~!
まずは、先ほどの演奏で使用していた、トランスパフォーマー搭載 レスポールについて説明。
Jimmy といえば、まさに変則チューニングの魔術師ですが、スイッチ1つで チューニングを変えられる このギター。 実際に チューニングを変えて見せてくれます。
例えば オープンG ・・・という具合に。
そうそう! オープンG といえば、デモ演奏 で披露された 「 When The Levee Breaks 」
この曲は、ご本家 Jimmyが ライヴ演奏では オープンG で弾いているのですが、アルバム収録に関しては、テンポを落として録音されている為に、1音下がった “ オープンF ” の音となっています。
オープンF では、弦のテンションが下がってしまって 弾きづらいので、実際にはまず使わないそうなのですが、
★ 桜井さんは、今回のデモ演奏では、アルバム・ヴァージョンを意識していた為、あえて、“ オープンF ” を使っていたそう! ( チューニングの切り替えシステムに入力してきたそう )

年代ごとの 奏法の違いについても、 
一例として 「 Black Dog 」 をあげ、 初演は 71年の春、( ←時期まで すぐ出てくる )
イントロには 「 Out On The Tiles 」 が演奏されていますが、と着席したまま、その場で 簡単そうに パラッと弾いて見せます。 
Black Dog が ライヴで演奏されたのは、 71年, 72年, 73, 75, 77, 79, 80年 間に抜けている年は、ライヴがなかった年ですね。 ( ・・・と、さらっと。 )
73年の 映画の頃は 「 Bring It On Home 」 が イントロに演奏されています。と、こちらも弾いて、分かりやすく。
★ Out On The Tiles のイントロの時も、 Bring It On Home の イントロの時も、最後は “ A の音 ” で 終わるようになっているそうです。これは、そのまま Robert が、歌いだしの “ A の音 ” をとれるように なのだそう。

もう1曲、今度は 「Stairway To Heaven」 を例に、 初演は 71年の春。 と、弾いてみせて、 これが その半年後、71年の 初来日 大阪公演では、 と、こちらも実演。 来場者の皆さま、微妙な違いに “ はっ! ” とした様子。
さらに、73年。 映画で演奏されているのは・・・ ( と、弾いて ) 微妙ですね~(^_^) と。
分かりますか? もう一度。 ・・・と、もう一度 順に演奏。来場者の皆さま、 ふむふむ。 といった様子で 違いを聞き比べています。
( 初来日公演といえば )
桜井さんが 「 この中で、初来日公演 ご覧になっている方いらっしゃいますか? 」 と、来場者の皆さまに尋ねると、お一人、ご覧になったという男性が いらっしゃいました。 ( 思わず どよめく場内 )
長く演奏していたんですよね~。 と、ステージから 声をかけると、
「 客電が消えて 真っ暗になっても、まだ アンコール! アンコール! で 」 とのこと。
「 4時間 演っていたそうですね。 」 と、桜井さん。  「 えっ! 4時間もですか? 」 と、佐藤さん。
「 9月28日、29日と 大阪公演がありましたが、演奏の他、 最初から トータルで 4時間。 」 との事。

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ステージ上の スクリーンに 写真が映し出され、話は 「 スウィンギン・ロンドン展 」 岡崎 の 展示品についても 及びます。カラフルな レコードプレーヤーは、今 オシャレ雑貨のお店に並んでいても、違和感がないくらい。
持ち運び出来るものもあるそうで、 「 現在の ウォークマンや、iPod にも通じる 」 と、佐藤さん。 続いて、見た目にもカワイイ 小型のラジオ が幾つか展示された お写真。
「 トランジスタ・ラジオ ですね。 」 と、桜井さん。( 抱えたギターの上で 指先を ぱたぱた させつつ )
「 ラジオといえば、 Jeff Beck や Jimmy Page の 話の中にも、ラジオから聴こえてくる アメリカの 音楽を聴きながら ギターを弾いていた なんて話が出てきますね。 」 と、佐藤さん。

★ すると桜井さん、
 「 今のように、パソコンで さっきの所 もう一度、もう一度・・・ なんて 出来なかったですから、聴き逃さないように 一発勝負ですよね。  そういったことが すごく重要だったと思います。 覚え方が違うと。 」
今度は ピカピカの赤い車。 オースチン・ミニの、世界に3台しかないという プロトタイプの お写真、さらに スクーターのお写真。 映し出された べスパは 「 ローマの休日 」 に出てくるものと同じだと、佐藤さん。
「 ローマの休日 ・・・カッコイイですね~。」 と、桜井さん。( ベスパ に二人乗りした グレゴリーペックさん と オードリー・ヘップバーンさん が 一瞬 頭に浮かびます (^_^) )
ファッション関連から、60年代 のドレスなど。
「 マリー・クワントの ドレス に、隣は レザー製 のドレスだそうです。 」 と、佐藤さん。
「 えっ、レザーですか。 」 と、最近の 復刻版レトロデザイン ワンピースのような ドレスを見て、桜井さん。
袖口など、ふんわりと ドレープがたっぷり効いた、 カウタン風 ( エスニックというか、アラビアンというか ) のドレスは、フレディー・マーキューリーさんの 衣装デザイナーと 同じ方の手がけたものなのだとか。
日本に ミニスカート を流行らせたので 有名な、モデルの ツイッギーさん の お写真が映ると、佐藤さんから、ひとくちトリビアが! お菓子の 小枝チョコ ってありますが、あれは 当時ブームとなった “ ツイッギー ” に由来するそう。ツイッギー は、日本語で “ 小枝 ”  小枝ちゃん なのだそうです。

今度は、3本並んだ ギターのお写真。「 3大ギタリスト そのままじゃないですか。 」 ・・・ なーんて、桜井さん。
映し出されたのは、左から 59年製 レスポール , 中央が 54年製 ストラト , 右が 54年製の テレキャス。
ここで、59年製の レスポールのお話なども。59年製 は 生産数も少なく、ゴールドトップでなく、サンバーストとなると さらに少なく、現在では、100本程しか 流通していないとも言われていて、価格は高騰する一方。 ・・・等々。

展示会の サブタイトル が “ ビートルズとその時代 ” と付けられているだけあって、ビートルズ関連の 展示も並びます。  そんな中から、スクリーンで紹介された写真は、アルバム 「 サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 」 のジャケットに 写り込んでいる“ 日本ゆかりの品 ” の ソニーの9インチ テレビ ・・・ と、“ 同型の ” テレビ。
実は、昨年の夏ごろ 新聞に、 岡崎市美術博物館 の 村松学芸員さんが、ジャケットに写ったテレビを、ポール・マッカートニー さんが購入して持ち帰ったのでは? と思われるような 
ポール・マッカートニー さん宛ての 「 納品 ソニー製9インチポータブルテレビ一台 七二・九ポンド 」 という記述のある、請求書を発見した。 ・・・という記事が載っていたのを覚えていたのですが、岡崎市美術博物館 には、ビートルズファンで 詳しくご存知の 学芸員さんもいらっしゃるようです。ビートルズ ファンの方も 足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

■ 3/5 ( 土 ) には、その村松学芸員さん による 「 ビートルズと日本の文化―福助とテレビの謎 」 についての講演会も、イベントとして開催されるようです。
( ちなみに、今回の 「 狂熱のクリニック 」の 総合司会として、最初と最後に ご挨拶されたのが 村松さん だったようです。  イベント終了後に、「 今後も色々なイベントが予定されていますから。 」 と、帰り際の来場者の皆さまに 声を掛けていらしたのが 印象的でした。 )
もちろん、もちろん!Jimmy 関連の展示、お衣装や ギターも、スクリーンに映し出した画像と共に 振り返りました。
背中のバッジも確認できました。http://digilander.libero.it/zeppelin_elly/j290.yard.JPG写真で見たのと同じバッジを展示物に見つけた と、桜井さん。
画像の Jimmy が 羽織っている上着もありました。http://www.led-zeppelin.org/multimedia/photoarchive/tours/1968/images/jp19680408-09_01.jpg
古着を 細身に合うように 仕立て直したコートhttp://www.led-zeppelin.org/multimedia/photoarchive/tours/1967/images/jp1967xxxx_02.jpg
この黒レザージャケット( 肩のアクセサリーも確認できました♪ )、 下は ベルベット・ピンクスーツのパンツですねhttp://www.led-zeppelin.org/multimedia/photoarchive/tours/1969/images/lz19690202_02.jpg( ・・・なにげに 写真が 桜井さんぽい。 いや 逆でしたか(^_-)-☆ )
Vox Phantom XII → http://www.led-zeppelin.org/joomla/studio-and-live-gear/252 棺のような形から “ Phantom ” と名づけられたという12弦ギター
そして、Jimmy の “ No.1 ” 58年製レスポール の シグネイチャー。
この ” シグネイチャー ” には、ギブソン製の ピックアップが搭載されているようだ との事ですが、桜井さんによれば、Jimmy が ライヴで使用していた “ No.1 ” レスポールには、セイモア・ダンカン による リワインド ( 巻き直し ) ピックアップが搭載されているとのこと。そこに気が付くまでの経緯が、また さっすがぁ~。 と思ったのですが、
★ Jimmy サウンド追求に行き詰っていた時、以前から 気に掛かっていた ピックアップ に着目。
アメリカの セイモア・ダンカンが イギリスに来て 仕事をしていた時期があることから、資料を調べ、セイモア・ダンカン本人が、Jimmy の仕事をしていたと 答えている インタヴューを発見。 ( Jeff Beck さんの仕事をしているのは、もちろん知っていたが、Jimmy の仕事も手がけていたと知る。)
さらに、別のルートからも 事実関係を確認。Jimmy の 仕事をしていたのは、Yard Birds の時代から という、セイモア・ダンカンさん 本人の証言を得て、Jimmyサウンド の秘密、“ ピックアップ本体 ” が 特別な仕様であるという、1つの答えにたどり着いた 桜井さん、そこからMR.JIMMY ピックアップ の開発へと繋がっていったと。

〔 そして また、 話はギター・クリニックに入っていきます 〕
ギタークリニックというと、ギターを弾かない人は ついていけない事が多いものですが、
★ 桜井さんは、初心者ギター教室のように、なるべく噛み砕いた表現での 説明も挟みながら進めて下さいました。桜井さん解説 ( うーん、池上(彰)さん、解説みたいだ。 ・・・教えてMR.JIMMY )
・ ( 例えば、ピックアップの話をする時に )カラオケで言えば マイク、( 座ったまま、縦にして持ったギターを 聴講している皆さまに 見せながら )ギターの音づくりで、ボディの形状よりも 一番重要な部分です。
こっちが フロント,こっちが リア、 ( と、いうように ピックアップを指差しながら ) ここで切り替え ( と、指し示し )、 ( 真ん中にあわせて ) ハーフ・トーンも出せます。 と 説明。
ハーフ・トーンといえば、という事で、クラプトンさんの フレーズを ちょっと弾いてみせたり。( クラプトン風 Jimmy な 桜井さん (?) 【 レア1 】 ( ← 勝手にそう思った私。 ) )

・ ( 昨年、郡山での ワークショップでも 解説がありましたが、岡崎でも )「 Over The Hills And Far Away 」 で、最初はアコースティック・ギターのように聴こえる ギターの音が、途中から 激しい音に変わりますが、どのように演奏しているのでしょうか? 」 という、佐藤さんの問いから、桜井さん解説により、ギターの トーン,ヴォーリューム を 巧みに使い分けたJimmy 奏法 の解説が入ります。

・ ライヴで演奏する時、1人でも 厚みのあるサウンドが出せる Jimmy 奏法 のポイントについても。
桜井さんは 「 Rock And Roll 」 を 例に、Jimmy が、 “ 同時に開放弦を鳴らす ” ことにより、サウンドに厚みを持たせていると、実演します。 

・ 足元の エフェクタ類にも、少し目を向けて
〔 ワウについて 〕
「 人の声に近い なんて言いますけどね~。 」 と、ワウを踏んでみせる桜井さん。
「 ワウ、ワウ~って 。」
ワウを使った 実例として、 「 Dazed And Confused 」 の “どよん” とした サウンドを披露。
また、ワウに 揺れ系のエフェクトもプラスして、ジミヘンさん のフレーズを ちょっと弾いて見せたり。( ジミヘン風 Jimmy な 桜井さん (?) 【 レア2 】 ( ← ある意味。 )
ちょっと “ 目の前が ぐらぐら ” してきちゃいそうな、サウンドに、60年,70年代 のカルチャーとして、ロックとドラックについての お話にも 少し触れる 桜井さん。
〔 ファズにも注目、音を出しながら説明。〕
この日、桜井さんが使用していたのは、Jimmy のファズも手がけていた、エンジニアの ロジャー・メイヤーさん による、Jimmyサウンドを意識した 「 Page-1」 ( 現在入手困難らしい )
( 60年代後半から、70年代初めの エフェクタというと、ワウ,ファズくらいですが )当時の 代表的な ファズ使用例として、ローリング・ストーンズの 「 Satisfaction 」 のリフを弾く桜井さん。( キース風 Jimmy な 桜井さん (?) 【 レア3 】 ( ← 今日は色々聴けますね。 )

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・ 佐藤さんが、「 Jimmy Page といえば、ヴァイオリンの弓で ギターを弾いていましたね。 」 と、話を振ると
「 実は、今日 持って来てます。 」 ( と、桜井さん。 座っていた 椅子の背の方から、“ にゅっ!” と 弓を取り出す( ! )
・・・ という事で、 「 Dazed And Confused 」 の、弓プレイを披露☆( 桜井さんの 妖しげな 弓弾きの音が、会場内に流れます。 お集まりの皆さまも注目。 )
「 ・・・崖に登りそうになりました 」 なーんて、佐藤さん。 ( ← 映画 「 永遠の詩 」 ですね (^.^) )
「 どうぞ どうぞ、登ってください (^_^) 」 と 返す 桜井さん。

★ この日は、足元に用意した エフェクタ類を駆使して、音作りを試みた桜井さん。
来場者に新鮮な驚きを与えながらも、「 もう少し ドライヴすると 良いんですけどね・・。 」 と。
「 やっぱり、綺麗な音 というより、 オカルテイックな雰囲気の音 になりますね。 」 なんて、お話しつつ
また、弓弾き には、弓にたっぷりと 松ヤニ を塗っておかなくてはならない為、「 映画でも、松ヤニ の粉が パッ と、飛び散ってますね。 」
★ 「 弓弾きのあとは、弦に 松ヤニ が付いちゃうんで、後の音にも影響しちゃうんですが、僕は それも “ 味 ” だと 思っています。 」 ・・・とも、桜井さんは、仰っていました。
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もちろん、アンプ についても、
★ 3 対 7 ( ギター 3 、 アンプ 7 ) 位の割合で、重要だと考えています。 と、解説を入れ、
もうひとつ、思い出したように、マスター・ボリューム なんて 付いていなかった時代 の アンプを使っていたJimmy も、求める 高音を強調したサウンド を得る為に 使っていたと考えられる、 トレブル・ブースター について説明を。 ( 不要な低音をカットし、歪みやすい帯域を上げる )( ※ 奏法解説については、私が 間違って いい加減な事を書いては いけませんので、あまり詳細に書いていない部分がありますが、やはり、実際にギタークリニックに参加し、ご自身の目と耳で 確認して頂くのが、一番間違いないです。そのあたりにつきましては、どうか ご容赦下さい。 )

★ 桜井さんが、 最後に 「 よい機材を使って下さい。 」 ・・・と、アドバイスされていたのが印象的です。私は、ギターの演奏はしませんが、 “ よい機材 ” とは、どういう機材か。 そこのところ、重要な気がします。

さて、イベントも そろそろ終盤。 桜井さん、後半のデモ演奏 ・・・の前に、
スクリーンには、 桜井さんの MR.JIMMY とは 別ユニットの トリビュートバンド 【 VonzeP ( ヴォンゼップ ) 】 の 画像が、 ( ・・・そういえば、この 「 狂熱のクリニック 」 、岡崎美術博物館の サイト情報も、館内の貼り紙なども、“ 講師 : Jimmy SAKURAI( MR.JIMMY / VONZEPギタリスト ” と、書かれていました。 )

佐藤さんより、 桜井さんは、つい先週まで VonzeP の リハーサル等 を行っていて、アメリカから 帰ってきたばかり なのだと、ご紹介が、 
桜井さん、「 実は、この時間 眠いんですが (^_^;) 」  なんて、冗談めかして 仰りつつ、簡単にバンド結成の経緯や、ライヴ情報の お話を、

さぁ! 改めて、後半のデモ演奏♪ ZEPメドレーです ( ヾ(^o^)ノヾ♪きゃあ )
私の周囲、最前列に座っている皆さまも、ノリノリな様子 (^_^)Wネックではなく、レスポールによる 「 Stairway To Heaven 」 も レアです☆ ( 良いですね~。 )

・・・これで終わりか。。 と、言うところで、
佐藤さんから、 「 せっかく、アコースティック のギター ( Harmony ) も、持ってきて頂いているので、ぜひ1曲。 」 と、( やったぁ ☆ヽ(^o^)丿 ) 
それでは、と 桜井さん  最後に 「 The Rain Song 」 を 1曲入魂で演奏♪ 眼を閉じ、ほんの少し顔を振るように。 しっとりと、激しく。
このHarmony で奏でられた The Rain Song ・・・美しくて、 でも、・・なんだか、ちょっぴり やるせない、 ・・・切ない響き。

音が、聴いている 自分の中に降り注いでくるよう。  イベントが終わっても、帰りに向かいながらも、しばらく 脳内リピート。 ふと気が付くと鳴っていました♪
これにて、終了~!!終了予定時間は、当初 16:30 となっていましたが、時刻は 16:50 ( ←ZEP (Jimmy )だもの d(^_^) )
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「 皆さん、得しましたね~。 」 と、イベント総合司会 の 村松学芸員さん。
↓今後のイベント告知をされていましたので、岡崎市美術博物館 に出掛けられる方は 要チェック!
http://www.city.okazaki.aichi.jp/museum/bihaku/event/01.html
3月12日( 土 ) 午後2時からは、「 レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ 」 の上映もあるそうです。 ( フィルム・コンサートですね~。 )




長崎県美術館2011年4月3日(日)~5月22日(日) ―ミニスカート・ロック・ベスパ―狂騒のポップカルチャー―
長崎では・・・

当HPのボードでパナさんが情報くださいました。
ジミー・ペイジ来日決定! 4月3日(日)長崎市 スウィンギン・ロンドン展関連企画 SPECIAL TALK SHOW(スペシャル・トークショー)。

4月3日(日)14:00~15:00SPECIAL TALK SHOW
本展覧会のイギリス側の監修者であり、数多くの作品を出品していただいたマイケル・ホワイトウェイ。貴重なギタ ーや衣装を出品していただいたジミー・ペイジ。そして、ジミー・ペイジの衣装などを手掛けたファッションデザイ ナーのポール・リーヴスに、「スウィンギン・ロンドン」と称された1950~60年代についてお話しを伺います。

*長崎県美術館のお知らせより引用しました

西日本新聞でも発表されました。


なななんと、ジミーちゃんが長崎に来てくれる・・・(涙)


日本中のZEPファンが、長崎に整理券を求めて集結か、と思われました。

ところが・・・・


2011年3月11日、東日本大震災。


ジミーちゃんのイベント参加は中止になりました(号泣)
It is with the deepest regret that I have decided to cancel my impending visit to Japan.
I have not taken this decision at all lightly. My heartfelt thoughts and prayers are with the Japanese
people. I trust that all your tribulations will soon be resolved.
My sincere apologies to the organisers of the Swinging London Exhibition and the people of Nagasaki.
I hope to see you all at the earliest opportunity.

With all my best wishes,
Jimmy Page


*長崎県美術館のHPより引用
しました

                                        長崎駅構内

ゆう

ジミーちゃんが来ないとはいえ、行ってきました。長崎へ。長崎駅構内にはこのような大きな広告が掲げられていました。

当日、体調絶不調で熱もあり、出発を前にかなり気持は萎えていたのです。しかしスケジュール的にこの日しか行けない、JRの指定席も取ってあるしと、重い心身に鞭打って行ったのでした。
展示会場を大きなマスクをつけて見学。予備知識はあっても、現物を見た時の感激は大きかったのです。
ジミーちゃんのダンエレやステージ衣装に「おお、これはあれじゃないか、あれはあれじゃないか。」とイチイチ反応しながら会場をふらふら歩いていたのです。
また当時の様子を知ることが出来るグッズの展示は興味深かったです。

そんな熱でぼけた頭がショックを受けた展示品が・・・・
シャーロットさんが提供してくれたエリック・クラプトンから贈られたというお洋服や帽子。


「何て物持ちがいい人なんでしょう・・・」

後日、laylaさんに教えていただいたのですが
「シャーロットさんは非常に几帳面な性格のようで、若い頃音楽業界で働いていた、という人によれば、昔ジミーの家を数回訪問した知人から聞いた話として、いつ行ってもジミー宅はこれがロックスターの家?と思うほど、小ぎれいで清潔に保たれていたそうです。なので、いろんなものを綺麗に保管されてるのではないかと思います。」

そしてその日のイベントでライヴDVDを大スクリーンで観てきました。嬉しい。


                                        




島根県立石見美術館2011年07月09日(土)~2011年09月12日(金) ~ビートルズとミニスカートに憧れた青春~
Jimmy TOGAWAさん

【ギター】
ギブソンレスポール
2004年に作られたjimmy Page のNo. 1シグネチャーモデルのプロト物のようで、Page 本人に数本渡されたはずです。そのうちの一本でしょうね。北京オリンピック閉会式や2008年のウェンブリースタジアムでのフーファイターズのライブに飛び入り参加した時もこのプロト物のうちのどれかと思われます。
フィニッシュ(塗装)はヴィンテージ特有の経年変化によるクリアラッカーのウェザーチェック(クラック)がびっしりと入っていました。

ダンエレクトロ3011
これは以前からPage所有している実機と思われます。「カシミール」「死にかけて」などで使われたのは3012というタイプの物で、この3011はあくまでもサブです。これを実際にPage が弾いているところを見たことはありません。3011と3012の違いはビックアップの数の違いだけです。3011はピックアップが1個、3012は2個。サウンドバリエーションの面からみても2ピックアップのほうが使えますからね。

ダブルネック EDS 1275
これもPage 所有の物との表記でしたが、これはいま現在ギブソンからリリースされているレギュラー物でした。本人は2007年リリースのシグネチャーモデルを持っています。せめてそちらを展示してほしかったですね。

【衣装】
何点かありましたが、すべて当時の物のようです。初期の物ばかりで、お馴染みのドラゴンスーツはありませんでした。まあ、スウィンギン ロンドン展というお題には合わないのでパスされたのかもしれません。

(Jimmy TOGAWAさんには「ギタリストの視点」からのレポートをお願いしました)



徳島県立近代美術館2011年09月17日(土)~2011年11月06日(日) ~自信ある若者に不可能はなかった~
Laylaさん


★徳島近代美術館への旅
2010年5月から全国を巡回していたこの展示会をようやく最後の地、徳島市で見ることができました。最初の予定では、2011年3月12日に愛知県岡崎市で見るはずが、前日に起こった東日本大震災の影響で急遽キャンセルしたのでした。被災地ではないので、無理して行くこともできたかもしれませんが、宿泊予定のホテルに問い合わせたら、エレベーターや水道が一時的に止まり、電車も一部動いていないとのこと。が、それより何よりあの時期は、何かを「楽しむ」という気分になれなかったのが一番の理由だったかもしれません。4月初めのジミーの来日中止も、大震災(津波)が引き起こした原発事故が理由ですから、もしかしたら少しは同じ思いを共有したのかな、と思いつつも、あんな時期だからこそ来てほしかった、という声も結構あったことを記憶しています。

                     徳島のバスセンターにポスターが掲示していました

さて、その展示場である徳島近代美術館は、徳島市の南の郊外、丘陵地帯に広がる「文化の森総合公園」の中にありました。美術館以外にも図書館や野外劇場などがあり、当地の文化と情報の総合的な発信地という感じでしょうか。ホテルから乗ったタクシーのドライバーがまた親切な方で、着くまでいろいろと徳島の観光の見所などを解説してくださり、この辺で美術館へ行くといえば、「大塚国際美術館」(鳴門市)の方に行かれる人が多いとのことで、観光客が文化の森の中の美術館へ行くのは珍しいのだそうです。しかし、着いてみると眉山と市街地が目の前に広がり、本当に見晴らしの良い場所に立地していることがわかります。

                     徳島近代美術館

この日(23日)はちょうど専門学芸員さん(竹内さん)の解説がありまして、単に自分の目で見るだけではなく、専門家の意見、解説も聞きながら見学できるのだから、このチャンスを逃す手はありません。ちなみに、徳島で初めて知ったのですが、Swinging Londonという言葉は、1966年の米「Time」誌4月15日号が初めて使ったそうで、当時のロンドンがいかにこの新しいムーヴメントに湧きかえっていたか伝えているということです。探してみたら、こういうサイトもありました。「LONDON:The Swinging City」のキャプションと、いかにもそれらしき感じのイラストの表紙でカッコイイです。

http://boingboing.net/2008/03/11/1966-time-article-ab.html

竹内さんはデザインがご専門ということで、デザインというものは単に表現方法という意味だけでなく、「目的」「製品」「効果」というほかのテーマも併せ持つものであり、それまで不可能に思えたものを「とりあえず作ってやろう」という気概を持って本当に作ってしまった、その精神はこの展示会の大きなテーマでもあるというお話をとても丁寧にしてくださいました。ははぁ、どうりで今回のテーマが「自信ある若者に不可能はなかった。」というコピーなのですね。
それから50年代、60年代のロンドンにおいても、革新的な電化製品の多くが実は「日本製」だった、という事実には素直に嬉しい気持ちになりました。やっぱり、日本の工業技術は凄いのです!(凄かった・・・と言うべきか・・いや、今も凄いと信じたい)
この展示会にちなんだ様々なイベントも開催されており、地元のデザイン・ビューティ・カレッジの学生さんたちによるファッションショーや、スーパーカーのデザイン入門を体験するワークショップなども行われたようで、参加者の作品が入り口に飾ってあり、ショーのビデオが流れていました。皆さん、なかなかの出来栄えです。
そのイベントの様子はコチラで見ることができます。

http://www.art.tokushima-ec.ed.jp/swing/index.html

                        *徳島県立近代美術館の展示会のチラシより

竹内さんが特に強調されていた展示品の1つが、世界に3台しかない「オースチン・セブンA-A2S7/103」で、そのうちの1台が徳島の「Country Garage」という英国車MINIスペシャルショップに保存されているそうで、オーナーがこの展示会のために特別に貸し出してくださったそうです。これが見た目はまことに可愛いフォルムなんですが、実際に乗るとはみ出しそうな小ささです。ツィギーくらい細ければ大丈夫だろうけど・・・・とにかく貴重な物を見せていただきました。

                      学芸員さんのお話を聞いた人にお土産のポストカード

★遂にジミーのギターと麗しの衣装に会えた!
長年のファンとしては、ジミー所有のギターや実際にステージ等で着用した衣装の数々はやはり見る価値は充分あったと思います。欲を言えば、竹内さんも仰っていましたが、実際にステージやレコーディングで使用した本物(のギター)を見せていただきたかったです。「本当にケチなんですねぇ」という(余計な)一言には大爆笑させていただきました。それでもジミーが1度は触って弾いたであろうと思われる、ダンエレクトロやダブル・ネックギターを見るチャンスなんて滅多にないはずです。

                     ダンエレクトロ     *徳島県立近代美術館のHPより

ダブルネックのショー・ケースの前にいると、Stairway to Heavenのイントロが勝手に頭の中で鳴り始めました。

壁には若かりし頃のジミーの美麗な写真の数々が飾ってあり、一緒に行ってくれた友人(ロックファンに非ず)も「ふーん、なかなかのイケメンだったのね」とつぶやくように言っておりました。Zep時代のピンクのスーツや、ヤードバーズの頃のフロック・コートにシャツなどはそんなに着古した感じはしなくて、保存状態の良さも手伝ってか今も美しい輝きを失ってはいませんでした。ピンクの衣装は光沢のあるベルベット・ジャケット(スーツだと思ってましたが、パンツは同色の違うメーカーでした)と、光沢の無い押さえた色(コチラはスーツ)の2種類展示されていて、過去に何回も写真で見たとはいえ、まるでこれらの衣装を身につけた若かりし頃のジミーがそこに佇んでいるように感じて、思わずドギマギしてしまいました。

                     ピンクスーツ     *徳島県立近代美術館のHPより

お年を召した今は、黒が基調のシックで品と威厳のあるファッションが板についているジミーですが、20代から30歳くらいにかけては、「世界一ピンクの似合う男性賞」(どこにあるんだ、そんなもん!)を差し上げたい艶やかさであります。
ショール・コートのイラストは、海外のZEP掲示板やフェイスブック等で仲良くしているアメリカ人のAlexandraからのプレゼントです。ジミーがステージでも着ていたショール・コートが展示会に飾ってあったと伝えたら、これを見せてくれました。彼女はよくジミーのイラストを描いているのですが、どれを見てもジミー独特の魅力でもある、どことなくフェミニンな雰囲気をよく掴んでいるなぁと思います。

                    ショール・コート(Laylaさんのお友達のイラストです)

1978-79年頃にラジオで聞いた情報では、ジミーは身長180cmに体重が50kgちょっとくらいということでしたが、体重はともかく身長が180cm???実際に180cmある人はもっと「大きい」という印象があるけれども、ジミーのこの衣装から察するにそこまで長身ではないのだろうな、と思います。なんでも写真を撮る時に足がより長く見えるように、カメラマンに絶えずやや下からのアングルを要求したという話を聞いたことがありますが、さすが細かいところにもプロ意識&美意識を感じます。

★他にも見たかった理由が・・・
実は私がこの展示会を見たかった理由は他にもありまして、Led Zeppelinの全盛期にジミーが唯一人「my lady」と呼んだ女性、シャーロット・マーティンさんもいくつか所持品を出展しておられることでした。海外(主に英米の、あくまでネット上の)の友人たちによれば、単純に「my wife」より「my lady」のほうが女心にもぐっとくるものがあるらしくて、ジミーが自身のサイトの「On This Day」で、どなたかの結婚式に招かれた時、花嫁さんのほうを「his lady wife」と記述した日はちょっとした騒ぎでした(笑)

そのシャーロットさんの展示品は、当時のサイケデリックの影響をモロに感じさせる、自身でデザインされたというフラット・シューズがまず目に留まりました。そういえば、クリームの名盤「Disraeli Gears」のカラフルでサイケなアルバム・カバーを描いた、オーストラリア出身のポップ・アーティスト、マーティン・シャープ氏は元々彼女の友人で、1967年に当時の恋人だったエリック・クラプトンに紹介し、「その後彼とは長く実りある友情に発展した」とクラプトンが自叙伝で書いています。シャーロットさんのこのシューズは、まさにそういうきらびやかで自由な新しい時代の空気を感じさせるものです。ちなみに彼女はこのアルバムの裏表紙にクラプトンとともに載っています。「Disraeli Gears」のジャケットは展示室の壁に飾られていた、当時を代表するアルバム・カバー100枚の中にもありました。
これらの人々は、当時キングス・ロードにあったThe Pheasantry(キジ飼い場)と呼ばれる瀟洒なアパートに一緒に住んでいて、まさにスウィングイング・ロンドンの生活を送っていた「生き証人たち」と言えるでしょう。The Pheasantryは18世紀のジョージ王朝時代に建てられた歴史的な建造物で、元々は王室の家族のためにキジが飼われていた場所だそうです。そして、現在もキングス・ロードに存在します。

http://knowledgeoflondon.com/artdeco3.html

それ以外は、1967年前後にサンフランシスコを中心に起こった、フラワー・ムーヴメントの頃のものと思われる服やアクセサリー、ウイッグなどで、殆どが「エリック・クラプトンからの贈り物」と記してありました。貝殻がたくさんついた、赤いネイティブ・アメリカンドレスは、パンフレットの写真では下がカットされていてわかりませんでしたが、裾の部分がアシンメトリー・ラインになっていて、とてもキュートでした。当時のスリムで長身の現役モデルだった彼女がこれを着てる姿が容易に想像できます。展示室では、ドレスはハンガーにぶら下げてありましたが、当時のシャーロットさんに似た、ブロンドのロングヘアーのマネキンにでも着せるとかするともっと良かったかも・・・(他のビバやサンドラ・ローズの服は首なしマネキンが着ていて、ぐるりと360度見れて良かったのですが。)このドレスの後ろのほうに、マーティン・シャープ作の「ジミ・ヘンドリックス・エクスプローション」と題された、サイケデリックな迫力あるイラスト・ポスターが展示してありましたが、これはマイケル・ホワイトウェイさんの所有となっていました。

★最後に・・・ジミーは心優しきジェントルマン
今回、この展示会にご尽力されたデザイナーのポール・リーブスさんと同様に、マイケル・ホワイトウェイさんもジミーの長年の親友ということですが、愛娘さんたちもこの展示会に協力されているのがとても微笑ましいです。スカーレットさんはジミーのギターを、マイケルさんの娘さんのハナコさん(ファッション・フォトグラファーだそうです)はジミーの衣装の撮影をそれぞれ担当されたことがポスターに記してありました。才能ある親孝行な娘を持って、幸せなお父さんたちです(^^)。ジミーとハナコさんの2ショット写真を見たことがありますが、日本人的な顔立ちのとても可愛い女性です。それもそのはずで、パンフレットのマイケルさんのご挨拶にも書いてあるように、奥様は日本人の「マリコ」さんという方のようです。

見終わった後は、とにかく「実物」を見たことだけで感激しましたが、できればジミー関連の展示品がもっと多くあったらなぁと思いました。メイン扱いではあるものの、あくまでもSwinging Sixtiesを飾るアイコンの1人としての参加なので仕方ない面があるし、ジミー自身70年代が全盛期ということを考えると、どうしてもその辺限界があるのでしょう。とにかく、ジミーもシャーロットさんも古き良き物(そして古き友人も)をとても大事にする、素敵な人々だということが改めてよくわかったのが嬉しかったです。

ZEPの頃というと、何かと狂乱の時代みたいに伝えられることが多いですが、実生活では決してそんなことはなかったようです。遠くからやってきたファンたちを家に招きいれたり、デイヴ・ルイスさんが発行人を務める最新号の「Tight But Loose」誌に、ZEPとゆかりの深い写真家の、故ハワード・ミレットさんの追悼記事が載っていますが、70年代(スカーレットさんが5歳の頃と書いてあるので、1976-77年あたり?)に、当時のジミー一家のお住まいであるPlumpton Placeを訪問した際に、ジミーとシャーロットさんに大変歓待を受けたそうで、「私は彼らが人として大好きだ、わざとらしいところが全然ないからね。彼らは私と妻をとても歓迎してくれたんだよ」と仰っています。そのミレットさんは2011年6月に病気で亡くなられたのですが、2010年11月のジミーの写真自叙伝の発表会では、車椅子で出席されて、ジミーにいたわられていたということです。

そして旅の締めは、スウィンギングロンドン展示会とは直接関係ないですが、1971年のZeppelin初来日の時に一行が観光で立ち寄った京都の南禅寺探訪で、電車の時間の関係で、境内にいたのは1時間ほどでしたが、ジミーたちが記念撮影をした「方丈大玄関」の手前の同じ場所で、しっかりと私も記念撮影をしてきたのでした。
最後に、約1時間にわたって貴重な解説をしていただき、その後は私の雑談にも付き合っていただいた専門学芸員の竹内さん、そしてこの素晴らしい展示会にご尽力された全ての方々に感謝したい気持ちでいっぱいです。本当にどうもありがとうございました。


                   南禅寺


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